ウェブサイト開発委託契約書の意義

インターネットの普及により、私もそうですが、多くの会社や事業主がウェブサイトを少しでも充実させ、クライアントとの接点を作ろうとしています。ただ、昨今では、検索サイトで少しでも上位に来るよう、SEO対策が盛んになっており、またそれらの対策を施さずに、多くの人に見てもらえるウェブサイトを作成するのは極めて困難です。そこで、デザイン・フォーム・内容などウェブサイト作成の事業者に開発を依頼することになります。

また、契約の種類としては「請負」契約の要素が強くなります。

ウェブサイト開発委託契約書を作成するうえで必要な事項
1.受託者の制作物の仕様

仕様については後々トラブルとならないよう、細かい部分まで詰めておきましょう。例えば、内部SEO対策の内容や、盛り込むシステムなどを具体的にメモして残しておきましょう。

2.制作物の納期

決まっているのであれば、明記しましょう。受託者が委託者に対して検査を依頼する日程なども決めておくとよりトラブルになりにくいでしょう。

3.対価の金額
4.契約期間

受託者が業務としてホームページの更新や保守管理を受託する場合には、継続的な業務となるので、契約期間を決めておきましょう。SEOを受託する場合についても同様です。更新についても決めるのを忘れないようにしましょう。

5.継続業務の対価の金額

継続的な業務については、月額の委託料についても決めておきましょう。

6.受託者の報告義務

どのタイミングで業務について委託者に報告するかなどを決めておきましょう。

7.成果物の知的財産権の所在と権利移転のタイミング

委託によりメインの制作物を含めて成果物が発生することは多くあります。その所有権と知的財産権の所在とそれらの権利が移転するタイミングは事前に決めておきましょう。(ソースコードなど)

8.契約締結後の仕様変更の可否と変更の方法
9.検査の方法について
10.瑕疵責任の所在
11.制作業務等を第三者に任せてもよいか
12.費用(画像などの素材の費用)を誰が負担するか

 

制作物の作成にあたり、画像などを購入する必要も出てくるでしょう。その費用を誰が負担するかについても明記しておきましょう。

13.解約について
14.損害賠償について
15.通知義務

会社名や受託者の振込口座など、重要な部分に変更があった場合に相手方に通知する義務を記載しておきます。

16.秘密保持義務